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「情熱教室のふたり」を読んで挑戦する素晴らしさを学んだ

日本の公教育の中でも6人に1人が相対的貧困の中にある日本の現状に対して、学びを深めたいと思い、情熱教室のふたりという本に出会い読んでみた。
 
情熱教室のふたり

情熱教室のふたり

 

 

この書籍は、KIPP(Knowledge is Power Program)というアメリカ最大級のチャータースクールを創設した2人の教師の物語だ。KIPPでは、2013年当時で全米20州125校で4万1千人の子供達が学んでいる。
 
チャータースクールとは、アメリカで増えている学校形式て、教師や地域団体、保護者の民間人が、政府からの許可と予算を受けて、独自の運営方針で学校を運営する民営型の学校だ。
 
創設者である2人の教師が、TFA(Teach For America)のプログラムで派遣された地域で目の当たりにした教育格差の現状を多くの苦労を乗り越えながら情熱を持って前進する部分から、教育に向かう大切な姿勢を学ばされる。
 
また、KIPPが重要な原則としている5つの柱がある。
 
1.高い期待
2.選択と努力
3.長時間授業
5.結果重視
 
今の日本の公教育で、このような5原則を掲げると一部の進学校か、予備校などを想像してしまう。しかし、KIPPで対象としているのは、貧困層だ。全ての子供たちが、平等な学びを得る機会が必要だ。しかし、そこには、ただ教科書があればいいというわけではなく、情熱を持ち、生徒を励まし、愛情を注ぐことができる教師の存在をもっと大切にしないといけないということを考えさせられる。
 

彼らはたった二人の教師にすぎない。だから彼らは必要としているのだ。優れた指導が違いをもたらすこと、時間をかけ、励まし、愛情を注げば、すべての子どもたちが学ぶこと彼らと同じようにこのことを信じる、もっと多くの人々を。

 
教育とは、その人の人生を大きく左右する。しかし、時間がかかり、すぐに結果が出ないのも事実だ。しかし、今を生きる人々にとって、この先の未来を創る子供たちを教育できることは目には見えない、しかしとても大切でかけがえのないものであると感じらせられる。